本日の午後から葬式です。
葬式坊主の訳の分からん呪文を聞くことが無ければ、もっと簡素に質素にできたのに・・
下らないことに拘るバカがいるおかげで、生と死を考える時間が少なくなってしまった。
まあ~、息子にとっては、死ぬ前日に会いに行き、翌日は亡くなった人間の顔を見て
冷たくなった遺体に触れて・・棺桶に入り、火葬場で焼かれて骨になり、それを拾い、
桐の箱に入るという、その過程を体験することは良い機会です。
そして、親戚の人間関係やそれぞれの人間のを観察する絶好の機会でもあります。
五時にゴミだしをしてきました。
冷たい空気の中、南の空のお月様が綺麗です。
月を愛でて歌を作った西行の気持ちが分かるような気がします。
生も死も、大いなる循環の中の一瞬なんだと月を見ながら思いました。
「ともかくも あなた任せの 年の暮れ」と読んだ小林一茶も深く仏教を信仰してました。
この、あなたというのは阿弥陀如来のことらしい。
一見、ちょっと軽い俳句に思えるけど、一茶の人生をよく知れば、どんな気持ちで作ったか推測できます。
そこには、戒名一発55万円・お車代御膳料2万円・弁当(3150円×2個)と恥ずかしくもなく言うハレンチな葬式坊主と、それに納得して喜んで無駄金を払う愚か者とは無関係な信仰の心がありますね。
本来の仏法とは180度違ってしまった葬式仏教に、今日は怒りさえ感じる日になるかもしれません。
こと葬儀に関しては、創価学会の方がマトモかもしれませんね。
去年亡くなった政治評論家の三宅久之氏は、本人の希望で戒名は断固拒否して葬儀も密葬としましたが、流石に有名人ですから、後日「お別れの会」をしたようですね。
家族葬と密葬は厳密に言えば違うけど、その主旨は似たようなものでしょう。
あの三宅氏は、戒名そのものより、戒名という商品を法外な値段で売る葬式仏教ビジネスが嫌だったのかもしれないと思うのです。
前から読んでみたいと思ってた本を買いました。
少し読みましたが、まったくその通りだと思うことばかりです。