日曜日。。突然のように映画「あなたへ」を観に
アイシティーシネマに出掛けた。
前回・・実は、途中で突然具合が悪くなって20分ほど退席してしまったため、自分の中で消化不良のままだったのだ。
一番小さなシネマ3の座席は47席ほどだけど、既にロングランのためか、一日一回の上映にもかかわらず、15人ほどしか居なかった。
前回の時は満席で入れなかった人もいたのにね。
淡々として、これといった事件も起きない起伏に乏しい映画ではあるけど、しみじみとしたものも覚える。
高倉健といえども年齢による老いは隠せない。60代の設定には無理のある歩く姿・年齢を感じる手の甲・ちょっと・・う?と思えるセリフの言い回し・・・流石にキツいな~と思いつつも最後まで観た。
老いたとはいえ、老いぼれてはいないから流石だ。
映画の中に、スパイスとして効いてる北野たけし演じる車上荒らしの男が言う山頭火の自由律詩とセリフ
そして、亡き妻が歌う宮沢賢治の「星めぐりの歌」
この歌が映画の中で歌われると、座席の中の誰かが口ずさんでいるのが聞こえた。
誰かしらないけど、きっとなにか心の中に口ずさみたくなる何かがあるのだろう。
[あ~、また、プラネタリウムで銀河鉄道の夜]を観たくなった。
映画の最後・・山頭火の「このみちや ゆきたりゆけし われはけふゆく」の文字が映されてエンドロールになる。
続く詞は・・「しづけさは 死ぬるばかりの 水がながれて」だけど・・・・・
あらためて、山頭火の本を読んでみようと思ったと同時に、山頭火同様に漂泊の俳人と称される尾崎放哉の自由律詩も読んでみようと、ちくま文庫の「尾崎放哉全句集」を本日手配した。
尾崎放哉の一番有名な句が「咳をしてもひとり」
私のような単純な脳細胞で知識に乏しくても、少しばかり放哉の背景を知っていればイメージがものすごく広がります。