健康保険証が新しくなったとかで送られてきた。
裏にサインをするところがあるのだけれど、今度は臓器提供の意思があるかどうかの選択を迫るようになっている。
脳死と心臓停止の二通り・・・なにをもって人の死とするかは問題だが、私は提供の意思がある事にして全部〇印を付けた。どうせ、直ぐ燃やされて灰になってしまうのだから、少しでも部品として役にたつならそれでいいと思っている。
お寺の横には大概どこにもお墓があって、御影石の立派な墓石があちこちにあるのだけれど、私にお墓は要らない。冷たい石の狭くジメジメとしたところになんて入りたくもない。
「美の壷」で熱帯魚を特集してた。植物や光りを上手く組み合わせると、人工での生態系の循環が出来上がるそうな。人も生態系の一部なのだから、私も自然に任せたい。
この世に形あるものは仮の姿であって、その本質は空なのだと仏法では教えている。色即是空なのだとね。
空とは何かは、なかなか難しいけれど、柳澤桂子さんという生命科学の先生の「生きて死ぬ智慧」を見れば、空とはなにかの答えの一つが分かるかもしれない。
敗戦後の日本は、アメリカの愚民化政策のために宗教・倫理を教育してこなかった。その歪が今・・虚しく出ているではないか?
今の教員は、算数や国語は教えても、何故生きるのか・人の死とは何かなんて教えられる人は殆ど居ない。
息子も教育学部にいるけれど、そういう話はないそうな。
将来、先生になったとしたら専攻科目の教えだけでなく、もっと人としての奥深いものを子供達に教えて欲しいなと思う。それには、これからもっともっと様々な経験をしてもらわないとね。