こころの時代・・・NHK教育で朝5時から放送されてますが、私は、それを観るのが愉しみです。
観てるからどうなんだって言われても、返す言葉はないけど・・
今朝は、「道元のことば~正法眼蔵随聞記にきく~(4)貧に道あり」 という題名で、キリストの教えも交えながら、駒沢大学教授の
角田泰隆さんがお話をされました。
一言で言えば、「足るを知る」ということでしょうね。関心のある人は、 角田 泰隆さんの著作を読んでみてください。
足るを知るとは簡単な言葉だけれど、それを理解し実践するは至難の業だと・・・煩悩300%の私は思いますね。
鎌倉時代を生きた道元は53歳で亡くなりましたが、さして年齢の変わらない私としては・・なんともお恥ずかしいだけです。当時の物質的な豊かさなぞ、飽食をむさぼっている現代とは比較にもならないのだろうけど、それでも「貧に生きよ」と教えている。(貧とは貧乏ということではないです。)
番組の終わりの方で、角田教授は・・食料自給率が4割にも満たないのに、年間2000万トンとも廃棄している日本の現状を憂いていました。・・確かにその通りですね。
知らず知らず深く根付いている仏教の教えを、学校でも家庭でも、もう一度勉強し直したほうがいいなと思いますね。仏教には神など居なく、ブッタとて神格化されてるでもなく、80歳で下痢に苦しみながら死んでいった一人の人間として扱われています。
八百万の神・・すなわち、大いなる自然を敬う古代からの神道と仏教が混在した日本の宗教は、他の外国にない穏やかなものです。 明治以後の天皇国家神道なぞクソですが。
足るを知るといえば・・松本の中核企業であるアルピコグループは瀧澤一族のものでしたが、債務超過に陥り・・倒産こそしてませんが瀧澤一族の手からは離れました。既に亡くなられてますが、瀧澤一族のトップに瀧澤知足という人がいました。・・あらゆる業種に手を広げた瀧澤一族は、知足の意味が解らなかったようですね。
・・・しかし、まだまだ今の私は、足るを知るには程遠い状態です。
来週の日曜は独りなので
信濃三十三番札所巡りの22番・・伊那市の仲仙寺や、角田教授が住職を勤める「伊那市常圓寺」などを巡ってみようかな。