私の大好きな歌・・「あざみの歌」の作詞者である横井弘さんが88歳で逝去しました。
無常感が心に漂いますね。
18歳で復員し、家族が疎開していた霧ヶ峰八島高原で見たあざみの花に、秘めたる思いを寄せる女性を重ねて書いた歌。
とても18歳とは思えない詞の内容に、ただただ驚くとともに、当時の青年たちの無念をも思うのです。
そして、八洲秀章の曲とシンクロして、自分の琴線をすごく揺らすから・・なぜか涙が止まらないのです。
いろんな人が歌ってますけど、やっぱり倍賞千恵子。倍賞千恵子だから琴線が振れるのかもしれない。
清濁混在の57年を生きてきて、銭銭銭の反面教師ばかりの社会の中で心の汚れたオッサンも、この曲を聴くと・・一時・・初々しい心の18歳の少年に戻ることが出来て、涙腺が緩みっぱなしになってしまうのです。そして、自らの涙で心の汚れが洗われる気がするのです。
だから、言ってみれば自己洗浄の歌でもあるのです。
有名な作詞家でしたが、葬儀・告別式は近親者のみで行ったとのこと。