え~今も変わらず折りたたみ式の携帯電話・・・通称ガラケイです。
取りあえず、電話とメールが出来ればいいので、これで十分なんですね。十分過ぎです。
仕掛ける側のドコモ・au・ソフトバンクに乗せられてスマホなんて買っても仕方無いのですよ。
いろんなアプリがあるようですが、ほんどはどうでもいい遊びのコンテンツでしょうし・・。
・・で、待受け画面を変えました。
中宮寺の国宝・・・・菩薩半跏像にしました。
哲学者の和辻 哲郎は、著書「古寺巡礼」の中で"たましいのほほえみ"と言っています。
別に国宝でなくてもいいし、有名でなくてもいいんだけれど、何とも言えない静かな空間での瞑想の姿は神々しいとも思えるのです。
この菩薩像については何も記録として残っているものはないそうですが、1300年以上経っても人を惹きつけるものがあるのでしょう。
当時の人は何を想い、なにを願い救いを求めていたのか・・・
菩薩ですから、この世に在って衆人を救おうとしている存在。和辻 哲郎は彼女と言ってますが、男なのか女なのかは分かりません。菩薩とはそういう存在ですが、実に体の線が細くて優雅です。
携帯を開ける度に、画像を見て落ち着けるでしょうか???煩悩満載の・・この凡夫である私には予想できないけど、一瞬・・時は止まるような気がする。
私にとって、仏像というのは自分の心投げかけてみる・・そして、汚れた心を浄化して投げ返してくれる触媒みたいな存在と思っています。
なにかをお願いする形ある対象じゃなくて、見えない心をぼんやりと見せてくれる存在なのです。